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京阪1500型電車(けいはん1500がたでんしゃ)は、京阪電気鉄道が同社初の半鋼製車体を採用した車両として1926年(大正15年)より導入した電車(制御電動車)である。 1929年(昭和4年)に実施された大改番にて500型(初代)と形式を改め、後年一部の車両は中間電動車580型および中間付随車550型に改造され、1976年(昭和51年)まで終始京阪線系統にて運用された。 == 仕様 == 1000型(初代)に引き続いて、1926年から1928年(昭和3年)にかけて22両が製造された。登場当時は3枚窓非貫通の両側運転台付で、側面割付は dD6D6Dd(dは乗務員用扉、Dは客用扉、数字は窓の数を指す)、台枠はトラス棒付であった。1501 - 1505は日本車輌製造製、1506 - 1508・1515・1516は梅鉢鉄工所(後の帝國車輛工業)製、1509・1510・1519 - 1522は田中車輌(現・近畿車輛)製、1511 - 1514・1517・1518は藤永田造船所製である。京阪は本形式の製造に先立って車両限界を拡大しており、1000型(初代)と比較すると約1m全長が長くなり、車体幅は約200mm拡幅された2,590mmとなった。このサイズは1910年の創業時に予定された大きさであったが、大阪市電との乗り入れ協定のために縮小を余儀なくされ、その後当時市営モンロー主義であった大阪市側に一方的に協定を反故にされてから15年以上が経過してようやく実現したものであった。 主電動機は東洋電機製造製 TDK-517A(72kW)、主制御器は1501 - 1510ではEE(デッカー)製C形、1511 - 1522では東洋電機製造製ES-152Aで、集電装置は当初トロリーポールであったが、1932年のパンタグラフ化後は東洋電機製造製 C3形を設置した。また、空気制動はWH製AMM、空気圧縮機はWH製DH-25、台車は住友製鋼所製ST78-34であった。なお、1501・1503・1507・1511・1512・1514 - 1516・1518・1519・1521・1522は制御車として竣功し、1927年から1929年にかけて順次電動車化された。これは変電所の増強が完了するのを待ったためである。 比較的地味な車両であるが、京阪線の車両ではこのあと1000型(2代)・1100型・1200型まで、基本的に本形式の制御器・主電動機・ブレーキシステムが踏襲(ほぼ標準化)され、形式問わず併結運用を可能とし、戦前の京阪線車両の基礎を作ったともいえる形式である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京阪1500型電車 (初代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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